学校のプール授業を民間施設で行うべきか?
学校内でのプール授業を民間施設で行う流れについて、議論が加速している。
東京都葛飾区教育委員会は、2021年度以降に改築する小学校にはプールを作らず、校外のプール を活用するという方針を固めている。
これを機に他の自治体でも学校内のプールを廃止する流れが生まれている。
目次 | プールの授業を民間施設に委託するメリット | プールの授業を民間施設に委託するデメリット |
プールの授業を民間施設に委託するメリット
■校内プールの管理に関する教職員や学校の負担軽減
現在、多くの学校でプール開きのための清掃管理、また水質検査等を教員が勤務外で行っている。
部活動の地域移行など教職員の働き方改革が注目される中で、上記の業務削減には昨今の流れに合致している。
またプール老朽化に伴う、改装費を削減できる利点もある。
夏季にしか使わない設備に巨額な改装費がかかるのは、学校経営にも大きな影響が出る。
■天候などの不確定要素への対応が減る
校内のプールの多くは屋外にあり、雨天中止など天候に左右されてしまう。
その点民間施設では屋内で安定的にカリキュラムを進行することができる。
■専門性の高いインストラクターに能力別の指導を受けられる
民間施設所属の専門スタッフから、習熟度に応じた指導を受けることができる。
学校での水泳授業を指導する体育教師も、そのすべてが水泳指導が得意なわけではないため、教員の負担の軽減にもつながると考えられる。
プールの授業を民間施設に委託するデメリット
■移動の問題
全学校の近隣に民間のプール施設があるわけではないため、学校によってはバス移動を余儀なくされ、授業時間が削られる欠点がある。
学校によっては2時間連続授業にすることで解決を試みるようだが、学習効率という意味では検討の余地が残る(運動学習には頻度が重要とされ、仮に週1回2時間の授業と、週2回1時間では後者の方が効率が良いと考えられる)
■受け入れ側の環境の問題
受け入れ側の施設としても、夏季にプール利用者が増えることは想像できる。
利用数が増える繁忙期に、施設側が大勢の生徒を受け入れられるかが不明確である。
またプール授業の一環で行われる着衣泳は民間施設での実施が難しい。
水害などを想定した着衣泳がカリキュラムから外されることを疑問視する声も少なくない。
学校でのプール授業の今後について、皆さんの意見を教えてください。
オピニオン
2023/05/28 05:15 (編集済)
2023/04/03 18:44
2023/04/03 13:00
2023/04/04 08:42
2023/04/04 20:35
2023/04/03 17:26
2023/04/04 20:40
2023/04/05 09:42
2023/04/04 20:46
2023/04/04 20:55